暗い室内
死と蝙蝠傘の詩
秋の立体
単調な立体
黒い雨
暗い四月
黒い鏡
黒い肖像
A une dame
黒い距離
夜の要素
Ou une solitude
暗い室内
椅子
その針の上の
虹
濡れてゐる牡牛
のなか
の寝台
五月は
憂愁の眼に
緑を裂く
風
雲
木の葉
その影
その回転
その膨張と優柔と
鎧戸の縞
のある
固い円錐
あるひは溶けるトルソオ
の底の
熱いコイル
またあるひは死
のつき刺さる
OBJET
マッチの
アセチレンの
陰毛にふるへるこの壁
暗い
象徴の十時の
または滴る三時
の
破裂する麺麭
死と蝙蝠傘の詩
星
その黒い憂愁
の骨
の薔薇
五月
の夜
は雨すら
黒い
壁
は壁のため
の影
にうつり
死
の
泡だつ円錐
の襞
その
湿つた孤独
の
黒い翼
あるひは
黒い
爪
のある髭の偶像
秋の立体
悲劇のあとの悲劇
の流れ
その骨
の影
九月は破れて
嵐の壁によりかかる
スピノオザの眠り
きみの純粋
の木は滴り
その純粋の木の葉はしたたり
雨の
夢の
廃墟にかたむく
非常に破裂した石の肖像
単調な立体
鏡のなか
の亀
の卵
の破裂
夏のはれつ
憂愁
の
影の破裂
その泡
の絶望
の翼
または
その
雲
の
なだれ
一滴の
ぼくの位置
と
悲劇
の縞
と
孤独の頸
の
環
その
垂直
その
blanc d'argent
その
幻影
その
破裂
想像の
顔の
曲線
の
暗黒の
頤
の
固い孤独
その渇望
の声は
憂愁の森
にみちて
非常にはやい
蠅
のためにも
去つていく
日
白い円錐
の距離の
針
水
とパンの針
鉛の旗を
拒絶
する鉛の月
夢の
蝶
の破裂
砕かれた皿の上
に
なほ濃艶に
薫る
黒い銃器
熱いガラス瓶
のなか
の死
の破裂
星の
水の
dahlia の
非常に見える破裂
黒い雨
雨
のなかの
鳴りわめく広告塔
冬は
希望に濡れて
泥の街をあるく
いろ褪せた
外套
のなかに
温たまる孤独の論理
縞のある神
とサルトルなど
風
はむなしく
今日を裂き
冬の
黒い雨
に暮れていく孤独の首都
暗い四月
死
の
菫の瞼
そして
紙
の頬
の上の虻
四月
は VIRIDIAN
の雨
に暮れ
孤独な売春婦
のポケットのなか
の一本の煙草
を腐らせる
その
泥
の秩序
その泥
のヒヤシンス
その
溶ける肉体
の
憂愁の頸の環
黒い鏡
菫の垂れた鉛
の車
星の縞
私は
切断
fancy は切断
泡の
または綿の
よろめく円筒につき刺さる
骨の翼
影響の輪のないトルソオ
風の
鞭の
水の
幻影の
梯子らは田園を行く
その髭
その羽飾
その Ribbon
その骨
ひとつの声は縊られ
ひとつ声は焼かれ
肥えた星の下に
衰へて
緑の頬と頸と
頭髪の鉛のひとよ
かれは死ぬ
黒い肖像
絶望
の
火酒
の
紫
の
髭
あるひは
骨
の
籠
のなか
の
影
の
卵
死
の
亀
の
夜
の
距離
孤独
は
黒
い
雨
に濡れ
て
梯子
の
形
に腐つてゆく
その
壁
そ
の
脆い
円錐
の
孤独
の
部分
A une dame
qui me donna une cigarette, quand j'etais fatigue, triste,
et revant du cheval vert.
夢
その
鉛
の
百合
の
憂愁
の
縞
黒
い
偶像
に
かたむく
貝
の
孤独
幻影
の
鏡
に
滴る
股
の
壁
の
あるひは
幻影
の
雨
の
シャボン
の
沙漠
その
真空
の
人魚
の
強烈
な
頸
の
ピラミッド
黒い距離
Une bagatelle a 1950
湿つた偶像
の
光る
岸
に風化する
巨大な貝
の
影
その
線
その
尖つた骨片
のため
の
鉛
の
太陽
赤い縞
のある
曖昧な噴水
また
は人間
の
把手
その
髭
の
証明の
口
に詰められ
た
青い絵具
夜の要素
骨
その絶望
の
砂
の
把手
穴
のある
石
の胸
あるひは穴
のある
石
の腕
偶像
の
夜
にささへられ
た孤独
の口
の
骨
ひとつ
の
眼へ
の
ひとつの
亀
の
智慧
あるひは
肥えた穴
のなか
の
恋
の
永遠
を拒絶
する
恋へ
の
図形
憂愁
の
泥
の
夢
をやぶる
恋人
の
陰毛
の
夜
の
環
その
暗黒
の
幻影
の
火
の
繭
その
幻影
の
死
の
陶酔
の
黒い砂
あるひは
その
黒い陶酔
の
骨の把手
Ou une solitude
硝子
のなか
のガラス
その
曲線
のなか
の
憂愁
の
貝
ひとつの
茎
のうへ
の
風
悲劇
の
皿
のため
の
皿
ひとつの星
は破れ
ひとつ
の
星
は去る
紫
の
黄
の
花環
のため
に
紫
の
黄
の
花環らがある
ひとつ
の
星
は去り
ひとつ
の
星
は泪して坐る